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オフタイム・4月・西の京

'98 初めての入院生活


この度、私初めて入院生活を送る羽目になりました。
この4月は療養生活で、まるまる1ヶ月、仕事もお休みしています。
毎朝夕、採血に点滴に、腕は穴だらけです。
病院生活は、学生時代に過ごした寄宿舎の不自由さと、ホテルのサービスを 合わせたような感じです。
この煩わしさから早く脱したい!

病室の窓から薬師寺が見えます。
こちら側(東)から撮った薬師寺の写真はほとんど見かけませんね。 大抵、西側から、手前に池、薬師寺、バックに若草山という構図ばかりです。 奈良の景色を紹介するときに必ず使われていますから、きっとどなたもご覧に なられたことがあるでしょう。
毎日、観光バスが何台も来ています。それから修学旅行生が各自グループ行動で 路線バスを利用して来ています。
僕は今の季節が新緑もすがすがしくていいと思うのですけど、意外にゴールデン ウィークの間などは客が少なく、観光バス会社なども暇で、バスガイドの研修に あてていたりするそうです。


ベランダから東を望むと若草山が見えます。
今年は雨で山焼きの行事は取りやめになってしまい残念でした。
(山焼き自体は後日、昼間に行われました)
枯れ色をしていた山も、いつのまにか今は鮮やかな緑色に変わって、まるでゴルフ コースのようです。
ここには写っていませんが、左に目を向けると唐招提寺、先頃復元された朱雀門 (税金の無駄遣いだよねー)が見えます。


生駒山に夕陽が沈みます。
病室でひとり見る夕暮れは、ぐっと切ないかも。(僕は一人暮らしで慣れています けどね。普段、家族と一緒に過ごしている4,50代のオジサンの方が意外と堪えて いるようです。)
頂上には遊園地や、各テレビ局のアンテナがあります。
山の向こう側は大阪市内で、頂上からは一望できます。
昨年、第二阪奈道路が開通して、大阪奈良間もかなり近くなりました。
今まで生駒山を越えていたのが、トンネルを通ることになりましたから。


ある夜のこと、病院とは田んぼを挟んだすぐ近くの住宅地で火事がありました。
道が狭いらしく、消防車がなかなか入れなくてちょっと心配になりましたが、 消防隊が現場に到着してからは、すぐに鎮火しました。
大火にならずに済んで、本当によかったです。


これがウワサの病院食です。ホントに栄養あるのかな?
しかし、看護婦さんの仕事って本当に大変だと思いますよね。 見ていてつくづく頭が下がる思いです。 僕は言うことをよく聞いておとなしく寝ている「良い患者」なので、あまり 世話もかけていないと思いますが、本当に色々な患者さんがいますからね。
よほど気持ちがしっかりしていないと続かないと思います。
僕の姉も看護婦をしているのですが、メチャクチャ気が強くて困ります。


今回初めて入院生活を送って、あらためて健康って大事だなあと思いました。
そして、僕が死ぬときは、いつ、どんな死に方だろう、って考えてみました。
まったく想像できませんでしたけど、とにかく死を目の前にしたとき、後悔のない 満足した人生を送っていきたいと思います。どうぞみなさんもお体を大切に。
退院できる日を心待ちにして...。